東京ビックサイトで開催された Maker Fair 2022 を見学してきました。
今年、はじめてこの展示会の存在を知り、前売り券 (¥1,000) を購入して見学してまいりました。
12:00 過ぎに入場して、15:30 頃まで見学させてもらいました。
どこのブースもマニアックさで溢れていてスゴイ。
いくつかのブースを紹介させていただきます。
VVVF インバータ制御装置
なんとタモリ倶楽部に出演された方のブースです。
そのときのタモリ倶楽部は見ていましたので、そのときの実物を見学できて感動でした。
VVVF 特有の励磁音が鳴るサーキュレータ。
一家に一台ほしい! 自転車に取り付けたい。
むしろ、鉄道マニア向けの原付として販売してくれないかしら。
惑星探査機
こちらは学生さんの製作物で、惑星探査コンテストに参加したときの「探査機」です。
同志社ローム記念館プロジェクト DERC CanSat PJ 様
コンテストでは、製作した探査機がパラシュート投下で着地し、そこから自律走行でゴールを目指すようです。
そのコンテストで優勝・準優勝した作品とのこと!
最近の大会はコロナの影響で中止になってしまったらしく、開発計画・仕様書のみで競う形になったようです。
資料を拝見しましたが、よく考えられている・・・。
「なかなか計画通りに進まなくて大変だった」という開発プロジェクトあるあるも聞かせてもらいました。
本当に、将来が楽しみな学生さんたちでした。
リレーだけで組んだコンピュータ
こちらはリレーだけで組んだコンピュータ。
いまではこれらがすべて SoC として実現しているけども、あえてリレーでコンピュータの原理を再現している!
しかも動作クロックは 1Hz。人がコンピュータの原理を理解するのに最適な周波数です。
ロジックゲート IC だけで組んだコンピュータ
こちらはロジックゲート IC だけで組んだコンピュータ。
テンキーの脇に PIC マイコンがありますが、これは入出力制御用であり、このコンピュータの CPU ではありません。
7セグメント LED と、テンキーが配置されており、学生時代に演習でつかった TK-85 を思い起こさせます。
(8000 アドレスセットしたくなる)
こちらのかたは、このコンピュータのムック本 (解説本) も制作されており、そのなかに詳細仕様が掲載されています。
ビー玉転がし
こちらは「デジタル」ビー玉転がし。
点灯している LED がビー玉の役割をしており、ビー玉が経路を順番に「転がって」いきます。
マトリクス LED も面白いギミックで、ビー玉が渦巻状に中央に転がっていく様子や、螺旋を登っていく様子が再現されています。
LED がただ光るだけでなく、ビー玉が通過すると予め設定した音階が鳴るサウンドモジュールもあります。
子供が喜びそうで、自宅で使ってみたいなと思いました。
キオクシア
面白かったのがキオクシアさん。
言わずとしれたフラッシュメモリ, SSD メーカー。
現在、国内メーカーさんと組んで、ラズパイ + SSD モジュールを販売予定のようです。
ラズパイに SD カードを用意しなくてよいので、省スペースで大容量プログラムを駆動することができそう。
販売されたら購入してみたいと思います。
そしてノベルティも面白かった。
こちらのうちわは実寸大のフラッシュメモリのシリコンダイ(笑)
そしてマスクは BGA パッケージを模していて、1 ピンマークまであります。
ぜひ今後もこのスタンスを貫いてほしい!(笑)
まとめ
写真を取り忘れたのですが、ドローン用のカメラ映像伝送装置をつくっている MITOU さんもすごかった。
論理的に映像伝送の低遅延を追求しており、課題解決への熱意に溢れていました。
私も映像通信機器メーカーに勤めておりましたので、ついつい話が盛り上がってしまいました。
誰かに言われてモノを作るんじゃなくて、自立的に解決を模索するのはやっぱりモノづくりの原点ですね。
大変刺激を受けました。
私が入居している六郷 BASE と、入居企業さんも出展しておりました。
おかげさまで、期間中は賑わいを見せていたようで、関係者として嬉しい限りです。
来年は私も出展したいなと思いました。
ただ展示するだけでなく「おっ」と思うような仕掛けを用意して臨みたいですね〜。
思わず足を止めてしまうような。
今回はいろいろな方々とお話ができて大変勉強になりました。
以上、見学レポートでした。
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